ガイドブックにのってない香港 2004年から2006年に旅した歴史的なアーカイブ情報
  1. 香港
  2. 初めての海外旅行で戸惑った事、困った事(香港編)
  3. さようなら漱石さん・・・

さようなら漱石さん・・・。1,000円取られました。

「スリにお金を取られました。」
「ニセ物の商品を購入してしまい、お金をだまし取られました。」

香港に限らず、どこの国へ行った旅行者からも
聞こえてきそうな話です。

逆に香港の場合は
「ニセ物時計いりませんか~!?」
とニセ物であることを正々堂々と伝えてくれるので
親切とも感じる事があります。

私の場合は上記の2つのどちらでもなく、人間の心理をつかれ
日本円の1,000円を取られてしまいました。


それは、私が旅行の全日程を消化し、
余った時間を九龍公園でのんびりと過ごしていた時です。


香港公園

香港公園 ]

ベンチに座って飲料水を飲んでいたら
隣のベンチから話し掛けてる人がいます。
「観光かい?」「韓国人かい?」
片言の日本語と英語を組み合わせ、
気さくな感じの男女二人の外国人でした。

私も暇だったので、その会話に返答し、
「ジャパニーズ!」と答えました。
この返答から、相手の罠に掛かってしまっていたのです。

相手からの会話は途絶える事がありません。
そのうちに、私の両側を挟むように
二人が私のいるベンチに座ってきました。

恐怖心は一切ありません。
ひょんな事から始まった会話は40分も続いています。
しかも、片言の日本語と英語で。
そして、とても楽しい。

すると、男性の外国人の方はトイレに行ってくると言い、
席を離れ、
女性と私のみになりました。

するとその女性は「日本のお札を見たことがない」「見てみたい」
というのです。

旅行中は持ち歩かない日本円ですが、
帰国する日だったので、その日は持っていました。
私は、1,000円札を財布から取り出し見せてあげました。

そうしたら、今度はなんと!
そのお札に私のサインをしてと頼んでくるのです。
そういえば、香港のお札に文字が書かれているのを
見たことがあります。<参考資料?

日本ではありえない風習だけれども、
香港では気軽にするのかな~と思い
自分の名前をお札の端に、
注意して見ないと分からないような小さく薄い字で書きました。
(こんな事、本当はしてはいけませんよね!)

そうしたら、彼女は今度こう言うのです。
「記念にほしい!」
まいったな~。
どうしようかな~。

この時点で、この会話は、お金目的であるという
疑いの気持ちは私の中にありました。しかし・・・

場の空気を読めば、ここで渡さないのは不自然。
されど、1,000円といえど大切なお金。(私は貧乏性です。)
葛藤の末・・・。
「さようなら漱石さん・・・。」


■海外旅行の名言兼格言!?
・「海外で日本語を聞いたら気をつけろ!」
・「ほっと安心。その隙間に魔が潜む!」