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Re^3: タタミハンプトンホテル差し押さえの事件の背景

営業中のホテルが差し押さえられ、宿泊客を 『たたき出す』 という前代未聞の珍事となった今回の騒動ですが、原因はひとえにタタミハンプトンの建物にあります。

実はここ、元々は台湾の国民党の所有物件でして、それが１９９７年に東亞銀行から５千万ドルの融資を受けて、今のビルに新しく建て替えたものなんです。
ところが国民党は、その５千万ドルは東亞銀行が台湾へ進出する便宜を図る為の 『政治献金』 だから返す必要は無いと主張してしまったのでさあ大変、東亞銀行は利息を含めて８千２百万ドル耳を揃えて返せと、裁判を起こしました。

裁判は東亞銀行が今年１月に勝訴、でも国民党は金を払わず、かつ、強制執行を免れようと色々 『工作』 したので、業を煮やした東亞銀行により、今回の事態とあいなりました。

実は今回の差し押さえは事前に通告していたにもかかわらず、ホテルは宿泊客に全く説明しておらず、それどころか当日になっても宿泊料全額前払いで客を入れていたので、詐欺の疑いで警察も乗り出すようです。

宿泊されてた方々は、とんだ政治問題に巻き込まれてしまった形となり、本当にお気の毒でした。
香港のホテル業界で作る団体は、今回の事件を深刻に受け止め、対策を講じたいと述べています。　（その具体的な対策の内容が、これまた実に香港的なんですが・・・）

とにかく、もう二度と 「あぁ、いっぱい買い物して、美味しいものを食べて、香港ってなんていい所だろう。 明日はどこに遊びに行こう、ルンタッタ♪」 と帰ってきた家族連れを、夜更けの街に放り出す事の無いようにしてほしいものです。

[14236]　湾仔峡道　(2008/06/19 Thu 22:51)